更年期障害は
更年期障害は女性のイメージが強い病気ですが実は男女ともに更年期障害はあるんです。
女性の更年期障害とは
女性の更年期とは一般に「女性ホルモンの分泌が低下し閉経を迎える前後の時期」を指します。ホルモンバランスの乱れはこころとからだに様々な影響をもたらします。
- 女性の更年期障害の診断
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月経不順や閉経の有無を問診し、血液検査で女性ホルモン(E2)及び卵胞刺激ホルモン(FSH)、黄体ホルモン(LH)の量を調べます。FSHの上昇の有無、数値がとても大切です。
- 好発年齢
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一般には40代後半から50代にみられやすいですが、30代の若い方にもみられることが増えてきています。
- 身体症状
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- ほてり(ホットフラッシュ)
- めまい、ふらつきなどが気になる。
- 疲れやすくなり家事をやるのがおっくうになった。
- 精神症状
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- 夫に些細な事であたるようになった
- 不安が強くなった
- 気持ちが落ち込みやすくなった
- 眠れない
当院での女性の更年期障害治療
生活習慣の見直しが必要になります。それぞれの症状に応じた漢方薬や抗不安薬、抗うつ薬をミックスさせた薬での治療をご提案します。また、カウンセリングが有効である場合も少なくありません。
男性の更年期障害とは
男性にも女性と同じく、更年期があります。「LOH(late-onset hypogonadism)症候群」とも呼ばれ、テストステロンという男性ホルモンが関係します。主には加齢やストレスで男性ホルモンが減少し、様々な症状を引き起こします。
- 好発年齢
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40〜50代の方に多い疾患です。
- 身体症状
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- 最近めっきり元気がない、無気力だ
- 性欲が低下した
- 眠れない
- 精神症状
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- 集中できない
- イライラしやすい
当院での男性の更年期障害治療
血液中の遊離テストステロン値が一定値以下であった場合はART療法(アンドロゲン補充療法)や外用薬が推奨されますが、当院では現在ART療法は行っておりません。
男性の更年期障害では必ずしもテストステロンの低下が必須(男性の更年期障害≠LOH症候群)であるわけではなく、そうした方には漢方薬や抗うつ薬が奏功する場合があり、患者様の症状に合わせた非ホルモン治療を実施しています。