統合失調症

統合失調症とは

統合失調症は、精神科の中でも非常によく知られた病気の一つです。

症状

大きく陽性症状と陰性症状に分かれます。

  • 陽性症状とは
    幻覚(幻の声=幻聴を聞くことが多い)や被害妄想(誰かに後をつけられる、噂をされるなど)が主体で、派手で目立ちます。
  • 陰性症状とは
    自宅に引きこもり自発性が低下してしまう「影」の症状です。統合失調症の主体は派手な陽性症状ではなく、陰性症状です。
    発症して適切な治療をおこなわないと何年、何十年と引きこもりの生活を送ってしまい、全く社会参加ができなくなります。
統合失調症で現れやすい病気のサイン
  • 悪口が聞こえるようになる。
  • 最近人の目が異常に気になる。
  • 自分の考えが他人に伝わっている気がする。
  • テレビやインターネットに自分の情報が洩れている気がする。
  • お風呂に入らなくなったり、身だしなみに無頓着になった。
  • 奇妙な行動をとるようになった。

当院での治療

統合失調症で最も重要な治療は早期の薬物療法です。
抗精神病薬と呼ばれる治療薬を用いて脳内のドーパミンと呼ばれる神経系の活動を抑え、幻覚や妄想を鎮静化、静穏化することがまずは大切です。ただし、症状があまりにひどく重篤化している場合は入院による治療が必要になります。
統合失調症は非常に再発率の高い病気です。
薬を飲まないと80〜90%以上の確率で再発してしまいます。ですから薬の服用をできるだけ続けていくことが何よりも大切です。